【閲覧注意】シンデレラの原作が怖すぎる!バジーレ・グリム・ディズニー3版徹底比較

誰もが知っている『シンデレラ』は継母や義理の姉たちにいじめられ女中のように扱われながらも夢をあきらめない若き女性が主人公です。
そんなすてきな女性のシンデレラが魔法使いに助けてもらいお城の舞踏会へ参加し、王子様に見初められて幸せな結婚をするハッピーエンドなストーリーですよね!

筆者も一度はシンデレラに憧れました!
シンデレラには原作やディズニー作品以外にも類話がいくつかあります。
大まかな物語の流れは同じでもシンデレラは人殺しだったり、最後や物語の違いがあることはご存じでしょうか。
そこで下記のことを調査してきました!
- シンデレラは人殺しだった?
- 原作の最後やディズニーとの違いはある?
シンデレラの物語をさらに知っていただけたら幸いです。
一部ネタバレを含みますのでご注意下さい。
Contents
シンデレラは人殺しだった?

ディズニー版では皆さんがご存じのようにシンデレラは人を殺しをしません。
いくつかある類話の中で、古い書籍となるバジーレ版の『灰かぶり猫』の中では最初の継母をシンデレラは殺害!
主人公のゼゾッラ(シンデレラにあたる)の裁縫の先生(のちに2番目の継母)は、ゼゾッラと不仲であった最初の継母をゼゾッラに殺害させ、自分を父親と再婚させるように進言させたそうです。
前継母の殺害に成功させ、再婚した現継母は6人の実娘をもつとゼゾッラを裏切り冷遇するという悲しい展開なんですよ。
継母にそそのかれているもののシンデレラが人殺ししていたのは驚きですね。
原作はグリム童話?ペロー版?
日本でよく知られているグリム童話とペロー版どちらがシンデレラの原作なのか調べてみました。
シンデレラの原作としてグリム童話の『灰かぶり姫』が一番近いと言われているようです。
しかし調査しているとディズニー映画に大きな影響を与えたのはペロー版だという考察も広まっていました!
少し違いがあるもののグリム童話よりもペロー版の方が結末や話の流れがディズニー映画に似ているようですね。
シャルル・ペローというフランスの作家さんが書いた『サンドリヨン、または小さなガラスの靴』という作品。
サンドリヨンとはフランス語で「灰汁色の小鳥」の意味があり、一般的にはシンデレラを指す言葉として使われているそうです。
この作品ではほとんどがディズニー映画のシンデレラに似ているのですが、舞踏会が2晩連続で開かれ、サンドリヨンも2晩参加している点が違いました。
グリム童話のシンデレラは「灰かぶり姫」という作品。
かまどの掃除で灰だらけになっている様子からシンデレラは義理の姉たちに「灰かぶり」と馬鹿にされ、虐げられている冒頭シーンがあります。
大まかな話の流れは同じようですが、一般的に知られているシンデレラとの違いがたくさんあり、グロテスクな表現がありました。

主人公の名前が『Cendrillon(サンドリヨン)』だから
ペロー版はフランスで「サンドリヨン」と呼ばれているみたいだよ!
グリム童話やペロー版の元はバジーレによる『灰かぶり猫』か?
グリム童話やペロー版よりもシンデレラが人を殺してしまったバジーレの「灰かぶり猫」が古いものと考えらえれています。
しかしグリム童話やペロー版の元の作品となっているか詳細は不明でした。
バジーレの「灰かぶり猫」は16世紀に書かれた作品となるため、2つの作品の元となっている可能性が高いのではないでしょうか。
2つの作品との違いはシンデレラにあたる主人公が人を殺していたり、国王に注目されていたりと皆さんが知っているシンデレラよりもリアルな作品になっているようですね。

バジーレのシンデレラが殺害している場面がグリム童話の「ねずの木」と似ている部分があるらしいよ!
原作の最後やディズニーとの違いも解説!

シンデレラの原作としてはグリム童話になりますが、ペロー版の影響も受けているようです。
どの作品も継母や義理の姉たちにいじめられ、綺麗な靴をはき舞踏会へ参加することで王子様に見初められ、運命の再会を果たし幸せになるのは同じようです。
そこで原作とされているグリム童話とペロー版の影響を受けた皆さんが思い浮かべるディズニー映画のシンデレラではどんな違いがあるのかも調べてみました。
原作のグリム童話は怖い最後なの?
原作とされるグリム童話はかなりグロテスクな表現もあるシンデレラとなっています。
結末をシンデレラの視点でみると王子様と再会し、結婚するためハッピーエンドといえるでしょう。

でもこの作品ではシンデレラの靴は王子様が階段にとりもちのようなものを塗り付けていたため、脱げてしまったからハッピーエンドなのかな??
しかし、物語としては王子様とシンデレラの結婚式の日、義理の姉たちはシンデレラに媚びを売るため式場へ向かうシンデレラの両脇に寄り添うのです。
そのシンデレラの両肩には物語で本物の花嫁だと教える白い鳥たちがとまっており、姉たちの目をえぐりだすシーンがラストにありました。
他にも怖いシーンが含まれているため、怖いのが苦手な人は覚悟して読んでみてください!
ディズニーとの違いは魔法使いが登場しない?
ディズニー映画ではシンデレラといえば魔法使いが登場し、舞踏会へ参加できるよう手伝ってくれるのが印象的ですよね!
そんな魔法使いがグリム童話の中では登場しないんです。
ではどうやって舞踏会に参加したかというと、シンデレラの母親のお墓にあるハシバミの木によってきた白い鳥たちが助けてくれました。
その白い鳥たちはシンデレラが願ったものを投げ落としてくれており、舞踏会の日も金銀で織られたドレスを届け、無事シンデレラも舞踏会を3日間楽しんでいます。

他にも義理の姉たちが王子様の持ってきた靴をはくために
継母に言われ足の指やかかとを切り落とす場面も大きく違うね!
まとめ
シンデレラは人殺しだったのか、また原作とディズニーで最後は違いがあるのかを紹介しましたがいかがでしたか?
今回のまとめ
Q:シンデレラは人殺しだった?
A:グリム童話やペロー版は人を殺していなかったが、
その2つよりも古い『バジーレ』ではシンデレラが1人目の継母を殺していた
Q:原作の最後やディズニーとの違いはある?
A:シンデレラの視点ではハッピーエンドではあるが、
物語全体をみると魔法使いの登場の有無や義理の姉たちの不幸がかなり違っていた

やっぱり魔法使いがいるシンデレラが一番好きですね!
シンデレラが人殺しをしていたことには驚きましたね!
またディズニー映画と2つの作品でも違いがたくさんあり、色々なシンデレラが楽しめていいですね。
その違いを考察しながらシンデレラの物語をもっと深く知ってみてほしいです。